【絵本紹介】マインドフルネス効果が得られるかも?「だんろのまえで」
突然ですが、マインドフルネスってご存知ですか?
もともとは仏教の教えからきているもので、「意識的に、今この瞬間、判断せず、あるがままに意識を向けることで得られる気付きである」*1を言います。
仏教の教えからきていると聞くと、スピリチュアルな感じがして、ちょっと怪しい??と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、カーネギーメロン大学のデイビッド・クレスウェル准教授の実験により、マインドフルネスは前頭葉の一部である背外側前頭前野を活性化することが解明されていて、それが脳の休息に効果的であることが立証されています。
最近では、グーグルやアップル、ゴールドマン・サックスといった世界的な企業をはじめ、日本でも、NTTデータ、丸井グループ、Sansanの研修などで取り入れられていることで注目を集めています。
では、このマインドフルネスを実践するにはどんな方法があるんでしょうか??
最もポピュラーな方法が、マインドフルネス瞑想です。
まずは、深い呼吸ができる姿勢になるように座ります。
椅子に座っても、床にあくらをかいてもどちらでも構いません。
次に肩の力を抜いてリラックスします。
目は閉じるか半目にします。
ゆったりと自然なペースで呼吸をし、意識を呼吸だけに向けます。
最初は5分ほどを目安に行い、徐々に時間を伸ばしていくことをお勧めします。
また、アウトドアが好きな方なら、焚火などの炎をただボーッと見るだけでも同じ効果が得られると言われています。
自然界の現象の多くは1/fゆらぎという規則でリズムを刻まれています。
焚火などの炎も1/fゆらぎのリズムが刻まれているので、それをただ見続けるだけでも、マインドフルネス効果を得ることができます。
YouTubeの焚火の動画などが人気があるのもうなづけますね。
マインドフルネスの効果は、緊張・うつ状態の緩和、不安の減少、ストレス耐性の向上
や集中力・記憶力の向上など仕事や勉強でのパフォーマンス向上にも効果があると言われています。
これは、マインドフルネス瞑想を試してみるしかないですね。
実は絵本でも、このマインドフルネスを体感できるものがあるのをご存知でしょうか?「だんろのまえで」という絵本なのですが、読み進める中で、自分もその世界観に入り込んで、まるで暖炉の目の前に自分が座っているような気分になります。
絵本の炎をボーッと見ているだけでも、なんだか癒されていくのが不思議な感覚です。
ちょっと疲れたなと感じている人にはぜひ手にとってほしいお勧めの絵本です。
pbook museumでは「だんろのまえで」のあらすじなどを紹介しています。よかったらそちらにも遊びに来てください。
*1Williams, J.M.G., Teasdale, J.D., Segal, Z.V., & Kabat-Zinn, J. , 2007