今読みたい、谷川俊太郎の絵本5選
谷川俊太郎さんといえば、現代の中で、最も有名な詩人の一人と言っても過言ではないですよね。そんな谷川俊太郎さんに「金冠賞」が贈られるというニュースが届いたのはご存知だったでしょうか?
「金冠賞」とは北マケドニア(旧マケドニア)で開催される詩の国際大会「ストルガ詩祭」の最高賞であり、ブロツキーさん、ギンズバーグさんら世界的に著名な詩人が過去に受賞している権威ある賞となります
今日は、そんな偉大な詩人であり、90歳すぎてもなお、現役で数多くの絵本をこの世に送り出している谷川俊太郎さんの作品の中で、今読みたい絵本5選をご紹介したいと思います。
谷川俊太郎ってどんな人
谷川俊太郎(たにがわしゅんたろう)
1931年12月15日 91歳(2022年4月現在)
詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家、数多くの学校の効果の作詞を手掛けています。
1952年二十億光年の孤独でデビューして以来、本当に数多くの詩や絵本、絵本の翻訳などを手がけているので、名前は知らないけど、作品にはお世話になったという人も実は多いのではないでしょうか?
いぶきも、谷川俊太郎さんの作品は大好きで、これも、あれも、そうだったんだって後から気付くことも多かったりします。
今読みたい、谷川俊太郎の絵本5選
今を頑張っている全ての人に読んでほしい「生きる」
詩:谷川俊太郎
絵:岡本よしろう
出版社:福音館書店
おすすめの対象年齢:小学校中学年〜大人まで
生きているということ いま生きているということ それはのどがかわくということ
この一文から始まる、この絵本。様々な人生の情景が描かれているこの絵本
特別なことが起きない日常、同じように繰り返される日常。当たり前のように過ぎていく時間が私たちにとってかけがえのないものだということに気づかせてくれる1冊となります。
昭和後半の平凡な家族が描かれていて、読んでいるだけでほっこりしますよ。
多面性に気づきを与えてくれる絵本「わたし」
詩:谷川俊太郎
絵:長新太
出版社:かがくのとも絵本
おすすめの対象年齢:4歳〜大人まで
絵本好きにはお馴染みの長 新太さんとタッグを組んだ1冊。
1981年今から約41年前(2022年4月現在)に初版が発売されてから令和の今の時代まで読み継がれているロングセラーの作品。
私男の子から見ると女の子 赤ちゃんから見るとお姉ちゃん お兄ちゃんから見ると妹 お母さんから見ると娘のみちこ 同じ一人の「わたし」なのに、出会うタイミングや場所、シチュエーション、立場などによって 違った呼ばれ方をしている私たち。
当たり前すぎて普段あまり気にすることはありませんが、よくよく考えると面白いですよね。「自分はこうゆう人だから」って思いがちだったりしますが、そんな時に読んで見ると、別の自分の姿が見えてきたりして、面白いかもしれませんよ?
言葉遊びが面白い「めのまどあけろ」
詩:谷川俊太郎
絵:長新太
出版社:福音館書店
おすすめの対象年齢:2歳〜大人まで
こちらも長 新太さんとタッグを組んだ作品。
目の窓あけろ お日様が待ってるぞ
耳の窓あけろ誰かが歌ってる
目覚めてから眠るまでの子供たちの日常生活が、リズミカルな言葉で描かれています。
思わず口ずさみたくなる、そんな1冊です。
いぶきも大好きな絵本です。
絵本の中でおすすめはと言われたら、絶対、上位にあげる作品の1つです。
いぶきの娘にもたくさん読んであげて、3歳くらいの時は全て丸暗記して、嬉しそうにお話してくれた姿を今でも思い出します。
子供の自死と正面から向き合う「ぼく」
詩:谷川俊太郎
絵:合田里見
出版社:岩崎書店
おすすめの対象年齢:小学校低学年〜大人
かつて、自死をテーマにした絵本ってあったでしょうか?
少なくとも私は知りませんでした。
ぼくはしんだ じぶんでしんだ ひとりでしんだ こわくなかった いたくなかった
という文から始まるこの絵本、東日本大震災をきっかけに、「死」をテーマにした絵本を手掛けるようになった二人の絵本編集者の暑いオファーに谷川俊太郎さんが答えた
作品で、90歳を迎える詩人谷川俊太郎だからこそ、描ける世界なのではないかと思います。
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谷川俊太郎さんによる推薦文
死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない、というのが私の立場です。死をめぐる哲学的な言葉、死をめぐる宗教的な言葉、果ては死をめぐる商業的な言葉までが氾濫している現代日本の中で、死をめぐる文と絵による絵本はどんな形でなら成立するのか、この野心的な企画はそれ自体で、より深く 死を見つめることで、より良く生きる道を探る試みです
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2022年2月12日(土)、NHK Eテレの『ETV特集』でこの作品の製作過程が紹介されていましたが、あれを見ることでより作品の理解が深まると思います。アーカイブもあ流ようなので、こちらも 合わせておすすめです。
かいてかいて
詩:谷川俊太郎
絵:和田誠
出版社:クレヨンハウス
最後にご紹介するのは「かいてかいて」
絵本って読むものと思い込んでいませんか?
この絵本は、「かいてかいてぐるぐるぐる」「ぬってぬって青ぬって」
という谷川さんの言葉に導かれて、自分で作品を作っていく、そんな絵本となります。
いぶきは娘が小さい頃、お誕生日にこの絵本を渡して、毎年新しい絵本を作ってもらっていました。
子供の成長も感じられるので、おすすめの1冊です。
また、大人になってあまり絵を描かなくなった人にもおすすめです。
最初は、本に何かを描くことに少し抵抗を感じるかもしれませんが、それを乗り越えて仕舞えば、夢中で描いている自分がい流かもしれませんよ。
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いかがだったでしょうか?まだまだ紹介したい作品もたくさんあるので、第2回またやりたいなと思いました。
ぜひ、気になった作品があったら手にとってみてください。