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絵本は心の処方箋をテーマに大人にこそ読んで欲しい絵本をご紹介する絵本紹介士いぶきが絵本のこと+αを語ります。

クリスマスシーズンに読みたい絵本7選

急に寒くなって冬らしくなってきましたね。コロナも少し落ち着き、街にも活気が戻ってきた感じがしています。昨年は自分があまり外に出なかったからかもしれませんが、イルミネーションを見たりクリスマスソングを聴くのも久しぶりなので、少しテンションが上がっています。今週末はクリスマスということもあり、クリスマスシーズンに読みたい絵本7選を今日はご紹介したいと思います。

 

第7位 クリスマスにはおくりもの 五味 太郎

クリスマスイブの夜、いつものようにプレゼントを配るサンタクロース。

サンタクロースが靴下にプレゼントを入れようとしたら、、、。

何か入っているのを見つけます。それは女の子からサンタクロースへのプレゼント。

サンタクロースは贈り物を靴下に入れて、もらったプレゼントを大切に持ち帰ります。

とっても素敵なプレゼントに大喜びのサンタクロース。

サンタクロースからプレゼントを貰う絵本が多い中で、サンタクロースにプレゼントを贈る少女の姿は、相手を思いやる気持ちに溢れていて、思わずほっこりした気持ちになりますね。

五味太郎さんの作品で、「まどから おくりもの (五味太郎・しかけ絵本(3))」という絵本もクリスマスにサンタさんがプレゼントを配るお話なのですが、こちらは仕掛け絵本となっていて、また一味違う楽しさの絵本となっています。

 

 

 

第6位 ぐりとぐらのおきゃくさま なかがわ りえこ

ある日、森で雪合戦をしていたねずみのぐりとぐら

雪の上に大きな穴を見つけます。

よく見るとそれは大きな長靴の跡。誰の足跡か調べることにしたぐりとぐら

辿り着いたのは、なんと自分たちの家ではありませんか!

家に入ると、大きな長靴が。「なんだか怖いなあ」と、ぐら。

家のあちこちに大きなマントや、襟巻き、帽子を発見。

しばらくすると、とってもいい匂いが。

大きいフワフワのカステラを焼く匂いが。

台所に行った2匹が見たものは!?

人気のぐりとぐらのシリーズのクリスマス絵本です。

 

 

第5位 モミの木 ハンス・クリスチャン・アンデルセン

暖かいお日様の光や綺麗な空気など気にも留めず、ただただ「早く大きくなりたい」

とばかり考えて毎日を過ごしているモミの木。

「今を生きなさい。」「あなたのうちに秘める息吹を、その若い命を、感じるのです!」とお日様に言われても、風が優しくキスをしてくれても、何も感じようとしないモミの木。

やがて、大きくなったモミの木は切り出され、クリスマスツリーとして綺麗に飾られますが・・・・・。

アンデルセン童話の名作「モミの木」をマリメッコ のデザイナー、サンナ・アンヌッカのイラストで絵本になった作品。

イラストがとっても素敵なので、アート好きな人へのプレゼントにも最適な1冊です。

 

 

第4位 あのね、サンタの国ではね・・・・・ 原作 松本智年・一色恭子

クリスマスにはプレゼントを子供達に届けるのに大忙しのサンタクロース。

では、それ以外の時に何をして過ごしているんだろう?って子供の頃考えたことありませんか?そんな謎に答えてくれるのがこの絵本です。

1月  グランサンタの家にサンタたちが新年のご挨拶に。

2月  子供たちからのお礼の手紙を丁寧読みます。

3月  おもちゃの実を育てたり、おもちゃ工場で働いたり大忙し。

4月  トナカイ学校の入学式。クリスマスイブにソリをひく名誉あるパイロット・トナカイに選ばれるようにみんな練習に一生懸命。

5月  体力測定。世界中を駆け回るサンタは丈夫じゃないといけません。

6月  大事なソリが錆びないように、せっせとソリを手入れします。

7月  魔法の望遠鏡を持っていい子を探しに出かけます。

8月  年に一度の楽しい夏休み。あざらしやイルカの親子と遊びます。

9月  おもちゃ畑の収穫。きれいなリボンをつけるのもサンタの大切な仕事。

10月  サンタ会議。良い子のリストを見ながら子供たちに贈るプレゼントを決めていきます。

11月  髭の手入れをしたり、服にブラシをかけたり、おめかしをはじめます。

12月  グランサンタを先頭に金や銀に瞬く夜空へ高く舞い上がります。

サンタさんってこうやって1年間過ごしてたんだって思うと少し微笑ましい気持ちになりますよね?

 

 

第3位 クリスマスってなあに ディック・ブルーナ

昔々のお話です。

とっても暗くて静かな夜のことでした。

起きているのは羊の番をしている羊飼いだけ、大人も子供もおもちゃの車さえも、みんな眠っていました。

羊飼達がかぜの音に耳をすましていると、びっくりすることが起こりました。

暗かった夜空が、昼間のように明るくなったのです。

すると、ひかりの中に一人の天使が現れて、微笑みながら言いました。

「たった今、ぺツレヘムの小さな馬小屋で赤ん坊が生まれました。おsの赤ん坊は、全ての人のうえに幸せを運んでくれる神様の子供です。」


ミッフィー(うさこちゃん)でも有名なディック=ブルーナがポップな色使いでキリスト誕生についてをわかりやすく説明した絵本です。

大人になってから、クリスマスの本当の意味を考えてみるのもいいかもしれませんね。

 

 

第2位 クリスマスのまえのよる クレント・C・ムーア

クリスマスの前の夜、家の中は静まっていて、ネズミさえも出てこない。

暖炉の上には靴下が並んで吊るされている。

子供たちはベッドでぐっすり眠っている。

パパも寝ようとした、その時、外からシャンシャンシャンという音が響いてきた。

さて、パパが目にしたものとは!?

パパが見たものを子供に話して聞かせる内容となっています。

1823年のクリスマス、病気がちだった娘を笑顔にしようと、書かれたこの詩。

サンタクロースは赤い服に白い髭が生えていて、ちょっと太ったというイメージはこの詩によって世界中に知られるようになったと言われています。

 

 

第1位 急行「北極号」 クリス・ヴァン・オールズバーグ

2004年 ポーラー・エクスプレス (字幕版)というタイトルで映画化もされた作品。クリスマスイブの夜中、サンタを信じて鈴の音を待つ少年が体験した、奇跡の物語が描かれています。

突然家の前に停車した汽車「北極号」に、少年は乗り込みます。

中にはたくさんのパジャマ姿のままの子どもたち。

汽車は北極点を目指して、北へとひた走ります。

 

到着した北極点の工場で、世界中の子どもたちへのプレゼントが作られており、「北極号」に乗った子どもたちの中から、サンタがプレゼント第一号を渡す子どもを選ぶのだと車掌が説明します。

プレゼント第一号に選ばれた少年はサンタのそりについている銀の鈴をもらいますが、帰りの汽車の中で鈴をなくしてしまい・・・。

オールズバークの幻想的な絵と村上春樹の温かみのある翻訳が心地よい、クリスマスに読みたい絵本です。

 

 

さて、いかがだったでしょうか?クリスマスが近いこの時期に、お子さんへのプレゼントや、大切な人へのプレゼントとしても最適な絵本をご紹介しました。

あなたのお気に入りが見つかったら嬉しいです。

 

さて、このブログを書いているibukiは「絵本アドバイザーがオススメする。ストレスを減らす!こころの処方箋」として大人にこそ読んで欲しい絵本を紹介するサイトを運営しています。こちらもぜひご覧ください。

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